外廊下のある住まい:メリットとデメリット
リフォームを知りたい
先生、「外廊下」って、マンションとかでよく見る、外の廊下のことですよね?
リフォーム研究家
そうです。集合住宅で、建物の外に面している廊下のことですね。普通のマンションやアパートでよく見られる形式ですよ。
リフォームを知りたい
外だと、雨の日とか濡れちゃいますよね?何かメリットはあるんですか?
リフォーム研究家
そうですね、雨の日は濡れてしまうこともありますが、すべての部屋が同じ向きになるので、日当たりが良いという大きな利点があります。それに、廊下側の窓とベランダ側の窓を開ければ、風通しも良くなりますよ。
外廊下とは。
集合住宅などで、建物の外に面した廊下のことを『外廊下』といいます。一般的なマンションやアパートでよく見かける形で、全ての部屋が同じ方角を向いているため、どのお部屋にも日当たりが良いという大きな利点があります。また、廊下側の窓とベランダ側の窓を開ければ、風通しも良くなります。外廊下の床は、水に強く、手入れがしやすいように、ほとんどの場合コンクリートでできています。そのため、歩く音が響きやすいことと、自分の部屋の前を他の人が通ることがあるという欠点もあります。外廊下に対して、ホテルのような廊下のことを『中廊下』といいます。見た目が良いことから人気がありますが、外廊下と比べると防犯面で劣り、冷暖房の管理が必要なため、共益費が高くなるという欠点があります。
外廊下の概要
集合住宅でよく見かける外廊下について、詳しく見ていきましょう。外廊下とは、建物の外側に設けられた廊下のことを指します。マンションやアパートなど、多くの集合住宅で採用されている構造です。
外廊下の最大の利点は、全ての住戸に太陽光を届けることができる点です。住戸が同じ方向に並んで配置されるため、どのお部屋を選んでも日当たりが良いというメリットがあります。「日当たりの良い部屋に住みたい」という希望を叶えやすい構造と言えるでしょう。
また、風通しの良さも外廊下の魅力です。廊下側の窓と反対側のベランダの窓を開放することで、自然の風を効果的に取り込むことができます。そのため、機械による換気に頼りすぎることなく、快適な居住空間を保つことが可能です。
さらに、外廊下には経済的なメリットもあります。共用部分に空調設備を設置する必要がないため、管理費の削減に繋がります。居住者にとって、毎月の費用を抑えられることは大きな利点です。また、建物の構造自体もシンプルになるため、建築コストの削減にも貢献します。初期費用を抑えることができるため、より多くの住戸を提供できるという側面もあります。
このように、外廊下は日当たりや風通し、経済性など、多くの利点を持つ構造です。集合住宅を選ぶ際には、外廊下のメリットを考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
項目 | 説明 |
---|---|
定義 | 建物の外側に設けられた廊下 |
メリット |
|
採用例 | マンション、アパートなどの集合住宅 |
外廊下の利点
外廊下は、建物の外側に設けられた廊下のことを指し、集合住宅などでよく見られます。その最大の特長は、採光と通風に優れている点です。外廊下があることで、各住戸の窓が直接外気に触れるため、日光をふんだんに取り込むことができます。日当たりの良い部屋は、明るく暖かいため、健康的で快適な暮らしを送る上で大きな利点となります。また、自然光を多く取り入れることで、照明の使用を抑え、電気代の節約にもつながります。
さらに、外廊下は、風通しの良さも大きな魅力です。窓を開けるだけで、自然の風を室内に取り込むことができ、常に新鮮な空気を保つことができます。これは、カビやダニの発生を抑制する効果も期待できるため、アレルギーを持つ方にもおすすめです。また、冷房の使用頻度を減らすことにもつながり、省エネルギーにも貢献します。
加えて、外廊下の構造は、内廊下と比較してシンプルです。そのため、建築コストを抑えることができ、その結果、家賃や管理費が比較的安価になる傾向があります。これは、経済的な負担を軽減したいと考えている方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、外廊下は、プライバシーの確保や防犯対策といった点で注意が必要です。通行人の視線が気になる場合もありますし、外部からの侵入リスクも考慮しなければなりません。しかし、これらの課題は、適切な設計や設備によって解決することが可能です。例えば、格子や植栽などを設置することで、視線を遮りプライバシーを守ることができます。また、防犯カメラやセンサーライトを設置することで、防犯性を高めることができます。
メリット | デメリット |
---|---|
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対策:格子や植栽の設置、防犯カメラやセンサーライトの設置 |
外廊下の欠点
外廊下のある住まいは、開放感や採光といった魅力を持つ一方で、いくつか注意すべき点もあります。その一つが、生活空間のプライバシーを守ることの難しさです。共用廊下を人が通るため、窓を開けるとどうしても生活音が外に漏れてしまうことがあります。話し声やテレビの音、料理の音などが周囲に聞こえてしまう可能性も考えられます。また、窓から室内が見えてしまうこともあるため、カーテンや日よけなどで視線を遮る工夫が欠かせません。さらに、天候の影響を受けやすいという点も外廊下のデメリットです。雨や風の強い日には、傘を差していても濡れてしまったり、風が吹き込んでくることもあります。洗濯物を干す際にも、天候に左右されやすいでしょう。冬の寒い時期には、廊下を歩くだけで体が冷えてしまうこともありますし、夏の暑い時期には、強い日差しで廊下が高温になり、歩くのが大変になることもあります。また、防犯面も考慮が必要です。外から比較的簡単に窓へ近づけるため、空き巣などの被害に遭うリスクが高まる可能性があります。窓に補助錠をつけたり、防犯フィルムを貼ったりするなど、防犯対策をしっかりと行うことが大切です。快適性や安全性を確保するために、外廊下での生活には工夫と対策が必要と言えるでしょう。これらの点を踏まえ、メリットとデメリットをよく比較検討した上で、外廊下のある住まいを選ぶかどうか判断することが重要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
プライバシー | 生活音が外に漏れる可能性、窓から室内が見えてしまう可能性 |
天候の影響 | 雨や風で濡れる、洗濯物が干せない、冬は寒い、夏は暑い |
防犯 | 窓から侵入されるリスクが高い |
中廊下との比較
集合住宅の廊下には、大きく分けて中廊下と外廊下の二種類があります。この記事では、両者の特徴を比較することで、それぞれのメリット・デメリットを明らかにします。まず外廊下とは、建物の外側に面した廊下のことを指します。風通しや日当たりが良いという長所がある一方、通行人から住戸内が見えやすいなど、プライバシーや防犯性の面で懸念があります。
次に中廊下ですが、これは建物の内側に設けられた廊下のことを指します。ホテルのような内廊下を持つ集合住宅を思い浮かべると分かりやすいでしょう。中廊下の最大のメリットは、プライバシーと防犯性の高さです。外廊下のように通行人から住戸内が見られる心配がなく、不審者の侵入を防ぎやすいという利点があります。また、雨風をしのげるため、快適に通行できるという点も魅力です。
しかし、中廊下にはデメリットも存在します。建築コストや維持管理費が外廊下よりも高くなる傾向があります。これは、廊下の照明や換気設備などに費用がかかるためです。また、建物の構造上、すべての住戸に十分な日当たりを確保することが難しい場合があります。外廊下と比べると、どうしても採光が制限されてしまうため、日中は照明が必要になる住戸も出てくるでしょう。さらに、風通しも外廊下と比べて劣るため、換気設備に頼ることになります。
このように、中廊下と外廊下にはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらのタイプの廊下を選ぶかは、居住者のライフスタイルや価値観によって大きく変わるでしょう。プライバシーや防犯性を重視するのであれば中廊下、日当たりや風通し、建築コストの低さを重視するのであれば外廊下を選ぶと良いでしょう。それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、自分にとって最適な住まいを選びましょう。
項目 | 外廊下 | 中廊下 |
---|---|---|
プライバシー・防犯性 | 低い (通行人から住戸内が見えやすい) | 高い |
建築コスト・維持管理費 | 低い | 高い (照明・換気設備) |
日当たり | 良い | 悪い (採光が制限される) |
風通し | 良い | 悪い (換気設備に依存) |
外廊下を選ぶ際の注意点
集合住宅の外廊下を選ぶ際には、周辺環境の確認が重要です。交通量の多い道路に面していると、車の騒音や排気ガスが住まいに影響を及ぼすことがあります。静かな環境を求める方は、道路から離れた場所や交通量の少ない道路に面した建物を選ぶと良いでしょう。
日当たりや風通しも重要な要素です。外廊下の場合、居室の窓が共用廊下に面しているため、日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。現地を訪れ、実際に日差しや風の入り具合を確認しましょう。特に、午前中や午後に日差しが入るかどうか、風の流れがどのようになっているかなどを確認することで、快適な住環境かどうかを判断できます。夏は暑くなりすぎず、冬は寒くなりすぎないかどうかも確認しておきましょう。
建物のセキュリティ対策も確認が必要です。外廊下は外部からアクセスしやすい構造のため、防犯対策がしっかりしているかを確認しましょう。防犯カメラやオートロックシステムの有無だけでなく、照明の明るさや死角の有無なども確認することが大切です。管理人が常駐しているか、定期的な巡回が行われているかなども確認し、安心して暮らせる環境かどうかを判断しましょう。
管理体制の確認も怠らないようにしましょう。共用部分である外廊下の清掃や修繕は、管理組合や管理会社によって行われます。管理規約を確認し、清掃の頻度や修繕の対応について確認しておきましょう。適切な管理が行われていない場合、外廊下が汚れたり、設備が故障したまま放置されたりする可能性があります。建物の外観や共用部分の状態をよく観察し、管理体制が適切に機能しているかどうかの判断材料にしましょう。
確認事項 | ポイント |
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周辺環境 |
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日当たり・風通し |
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セキュリティ対策 |
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管理体制 |
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まとめ
外の廊下には、良い点と悪い点があります。良い点としては、日当たりや風通しが良くなること、建物の費用を抑えられることが挙げられます。外の廊下は壁がないため、日光がよく入り、風も通り抜けやすくなります。また、建物の構造が単純になるため、建築費用を抑えることができます。
しかし、外の廊下には悪い点もあります。周りの目を気にしなければならないこと、雨や風にさらされることです。外の廊下は人目に触れやすいため、プライバシーを守るのが難しくなります。洗濯物を干すときや、窓を開けるときなども、周囲の視線が気になるかもしれません。また、雨の日には濡れてしまいますし、風の強い日には砂埃が舞ったり、物が飛ばされたりする可能性があります。
集合住宅を選ぶ際には、外の廊下の良い点と悪い点をよく考えて、自分の暮らし方に合った住まいを選ぶことが大切です。たとえば、日当たりや風通しを重視するのであれば、外の廊下は良い選択かもしれません。しかし、プライバシーを重視するのであれば、外の廊下はあまり向いていないでしょう。
外の廊下の悪い点が気になる場合は、廊下が建物の中にある物件を検討してみましょう。中廊下であれば、雨や風にさらされる心配がなく、プライバシーも守られます。また、最近は、外の廊下でもプライバシーに配慮した設計の物件も増えてきています。たとえば、各住戸の前に壁や柵を設置することで、視線を遮る工夫がされている物件もあります。
最終的には、色々な物件を実際に見て、自分の目で確かめて、納得のいく住まいを見つけることが大切です。間取りや設備だけでなく、周りの環境や日当たり、風通しなども確認しましょう。そして、そこで暮らす自分の姿を想像してみてください。そうすることで、本当に自分に合った住まいを見つけることができるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
良い点 | 日当たりや風通しが良くなる、建物の費用を抑えられる |
悪い点 | 周りの目を気にしなければならない、雨や風にさらされる |
考慮点 | 自分の暮らし方に合った住まいを選ぶことが大切 |
代替案 | 廊下が建物の中にある物件(中廊下)、プライバシーに配慮した設計の物件 |
最終確認 | 色々な物件を実際に見て、自分の目で確かめて、納得のいく住まいを見つける |