壁面収納で快適な暮らしを実現
リフォームを知りたい
先生、「壁面収納」って、普通の棚と何が違うんですか?大きな棚を壁に付ければ壁面収納になるんですか?
リフォーム研究家
いい質問ですね。普通の棚と壁面収納の大きな違いは、床から天井までの空間を無駄なく使うように作られているところです。既製品の棚を壁につけるのとは違い、部屋のサイズに合わせて作られるので、隙間なくぴったり設置できることが多いんですよ。
リフォームを知りたい
なるほど。じゃあ、天井までの大きな棚を作るってことですね。でも、壁に穴を開けたりするのが大変じゃないですか?
リフォーム研究家
そうですね。壁面収納は、家を建てるときやリフォームするときに、あらかじめ計画して設置することが多いです。そうすることで、より美しく、そして使い勝手の良い収納空間を作ることができるんですよ。
壁面収納とは。
家を建て直したり、修理したりするときに使う言葉で、『壁面収納』というものがあります。これは、床から天井までの空間を、無駄なく使い切るように、立体的に作られた収納のことです。色々なデザインや大きさ、仕舞う方法を選ぶことができ、それぞれの家に合った収納を作ることができます。多くの場合、部屋の端から端までぴったりと収まり、見た目もすっきりします。
壁面収納の利点
壁面収納は、床から天井までの空間を余すことなく活用できるため、限られた住空間でも多くの物を収納することができます。特に、集合住宅にお住まいの方にとって、収納場所の確保は悩みの種となることが少なくありません。壁面収納を取り入れることで、これまでデッドスペースとなっていた空間を有効に活用できるだけでなく、視覚的にも部屋を広く見せる効果が期待できます。
例えば、季節ごとに出し入れする衣類や布団、かさばりがちな趣味の道具なども、壁面収納に整理して収めることができます。季節外の衣類を収納場所に困って部屋の隅に積み重ねていたり、趣味の道具がリビングに散乱していたりすると、どうしても生活感がにじみ出てしまいます。しかし、壁面収納を活用すれば、これらの物も全て収納庫の中に隠すことができ、すっきりとした印象の部屋になります。このように、壁面収納は部屋全体を整理整頓し、快適な住空間を実現する上で大きな役割を果たします。
さらに、壁面収納は造り付け家具であるため、部屋の形や大きさに合わせて注文することができます。既製品の家具では、部屋の隅や梁下の空間など、特殊な形状の場所にうまく収まらない場合がありますが、壁面収納であれば、どんな場所にもぴったりと合わせることができ、無駄な空間をなくすことができます。また、天井までしっかりと固定されているため、地震の際に家具が倒れてくる心配も軽減され、安全性も向上します。壁面収納は、収納力と空間効率、そして安全性を兼ね備えた、現代の住宅事情に最適な収納方法と言えるでしょう。
壁面収納のメリット | 詳細 |
---|---|
収納力向上 | 床から天井までの空間を有効活用し、多くの物を収納できる。特に集合住宅で効果的。 |
空間の有効活用 | デッドスペースをなくし、部屋を広く見せる効果がある。 |
整理整頓 | 季節外の衣類や趣味の道具などを収納し、生活感を隠してすっきりとした印象に。 |
快適な住空間 | 部屋全体を整理整頓し、快適な空間を実現。 |
無駄な空間の削減 | 部屋の形や大きさに合わせて注文でき、隅や梁下など特殊な形状の場所にもぴったり設置可能。 |
安全性向上 | 天井まで固定されているため、地震の際に家具が倒れる心配を軽減。 |
多様な設計
壁面収納は、住まいの空間を最大限に活用し、整理整頓された美しい部屋を実現するための優れた方法です。その最大の魅力は、設計の自由度の高さにあります。寸法はもちろん、デザインや素材、色など、多様な選択肢の中から、自分の好みに合わせて自由に作り上げることができます。
例えば、部屋全体の雰囲気をがらりと変えたい場合は、壁面収納のデザインを工夫することで、理想の空間を演出できます。都会的で洗練された雰囲気を好む方は、直線的なラインと光沢のある素材を用いた現代的なデザインがおすすめです。一方で、落ち着いた雰囲気を好む方は、装飾的なデザインや木目の温もりを感じられる伝統的なデザインを選ぶと良いでしょう。このように、モダンなスタイルから古風なスタイルまで、幅広い選択肢の中から、自分の好みにぴったりのデザインを選ぶことができます。
また、壁面収納は、収納する物に合わせて、棚板の高さや奥行き、引き出しの数などを調整できる点も大きなメリットです。数多くの書籍を収納したい場合は、奥行きの浅い棚をたくさん設けることで、限られた空間でも効率的に収納できます。衣類を収納する場合は、ハンガーパイプと引き出しを組み合わせることで、衣類の種類に合わせて整理整頓しやすくなります。食器やキッチン用品を収納する場合は、棚板の高さを調整することで、様々な大きさの物を効率的に収納できます。このように、ライフスタイルや目的に合わせて最適な収納空間を実現できる点が、壁面収納の魅力です。
さらに、扉の開閉方式も、開き戸、引き戸、折り戸など、様々な種類から選択できます。開き戸は、収納物を一覧しやすく取り出しやすいという利点があります。引き戸は、扉の開閉スペースを必要としないため、狭い部屋に最適です。折り戸は、開口部を広く取れるため、大きな物を出し入れする際に便利です。部屋の広さや動線、使い勝手に合わせて最適な開閉方式を選ぶことで、より快適で機能的な空間を実現できます。
壁面収納のメリット | 詳細 | 具体例 |
---|---|---|
設計の自由度の高さ | 寸法、デザイン、素材、色など多様な選択肢から自由にカスタマイズ可能 | 都会的な雰囲気には直線と光沢素材、落ち着いた雰囲気には装飾デザインや木目 |
収納物に合わせた設計 | 棚板の高さ、奥行き、引き出しの数などを調整可能 | 書籍収納には浅い棚、衣類収納にはハンガーパイプと引き出し、食器収納には可変棚 |
多様な扉の開閉方式 | 開き戸、引き戸、折り戸などから選択可能 | 開き戸は見やすく取り出しやすい、引き戸は省スペース、折り戸は大きな物の出し入れに便利 |
空間の有効活用
壁面収納は、お部屋を広く見せる効果があります。床に物が散らばっていないので、視覚的に空間が広がり、開放感を感じられます。特に、狭いお部屋では、この効果はより大きく感じられます。
壁面収納は、収納場所を増やすだけでなく、お部屋全体の配置を良くするのにも役立ちます。例えば、廊下や階段下など、普段使われていない場所にも壁面収納を設置することで、収納力をぐっと高めることができます。
壁一面を収納にすることで、仕切りの役割も果たせます。居間と食堂を仕切る場合など、壁面収納を仕切りとして使うことで、場所を有効に使いながら、それぞれの空間を独立させることができます。
壁面収納を上手に活用することで、限られた広さでも、使いやすく快適な住まいを実現できます。収納したい物に合わせて棚の高さを変えたり、引き出しや扉を付けたりすることで、より使い勝手が良くなります。
また、壁面収納の色や素材を部屋の雰囲気に合わせることで、統一感のあるおしゃれな空間を演出できます。例えば、明るい色の木材を使うと、部屋全体が明るく広々とした印象になります。濃い色の木材を使うと、落ち着いた重厚感のある雰囲気になります。
さらに、照明を効果的に使うことも大切です。収納の中に照明を付けたり、収納の上部に間接照明を付けたりすることで、空間に奥行きが出て、より広く感じられます。
このように、壁面収納は、見た目だけでなく、使い勝手や部屋の雰囲気も大きく変えることができます。新築や模様替えの際に、壁面収納を取り入れてみてはいかがでしょうか。
壁面収納の効果 | 詳細 |
---|---|
部屋を広く見せる | 床に物が散らばらず、視覚的に空間が広がり開放感が出る。狭い部屋では効果大。 |
収納場所を増やす | デッドスペース(廊下、階段下など)も活用で収納力アップ。 |
部屋の配置を良くする | 間仕切りとしても活用可能(例:居間と食堂)。空間を有効活用しつつ独立性も確保。 |
住まいを快適にする | 収納物に合わせた棚の高さ調整、引き出しや扉の設置で使い勝手向上。 |
部屋の雰囲気に合わせる | 色や素材を部屋に合わせることで統一感のあるおしゃれな空間を演出。明るい色は広々とした印象、濃い色は落ち着いた重厚感のある印象。 |
照明効果 | 収納内や上部に照明を設置することで空間に奥行きが出て広く感じる。 |
整理整頓
家の中の片付けは、なかなか思うように進まないものです。しかし、壁一面を使った収納を取り入れると、物の整理がはかどり、気持ちもすっきりとした空間を作ることができます。決まった場所に物をしまうことができるので、物が散らかりにくく、いつも整った状態を保てます。扉が付いた壁一面の収納であれば、中にしまっている物を隠せるので、見た目もすっきりとした印象になります。急な来客があっても、慌てて片付ける必要がなく、いつでもきれいな部屋で迎えることができます。
特にお子様がいるご家庭では、おもちゃや絵本などを壁一面の収納にしまうことで、子供部屋を簡単に整理整頓し、安全な空間を作ることができます。お子様自身も、おもちゃの片付け場所を覚えやすく、整理整頓の習慣を身に付けるのに役立ちます。例えば、おもちゃの種類ごとに収納場所を分けたり、絵本の表紙が見えるように収納したりすることで、お子様でも簡単に出し入れができます。
また、壁一面の収納は、デッドスペースになりがちな場所を有効活用できる点も大きなメリットです。例えば、リビングのテレビの後ろの壁や、廊下の壁、階段下のスペースなど、これまで使っていなかった空間を収納スペースに変えることができます。これにより、限られたスペースでも収納力を大幅にアップさせることができます。また、壁一面の収納は、部屋の雰囲気に合わせて色やデザインを選ぶことができるので、インテリアの一部としても楽しむことができます。例えば、木の温もりを感じる素材を選んだり、明るい色を取り入れることで、部屋全体をより魅力的に演出できます。
このように、壁一面の収納は、家族みんなが快適に過ごせる住環境を作るのに役立ちます。収納に困っている方や、部屋をもっとすっきりさせたい方は、ぜひ壁一面の収納を検討してみてください。
メリット | 詳細 | 対象者 |
---|---|---|
整理整頓 | 決まった場所に物をしまうことができるので、物が散らかりにくく、いつも整った状態を保てます。扉付きなら中身を隠せるので、見た目もすっきり。急な来客にも慌てずに済みます。 | – |
子供部屋の安全確保 | おもちゃや絵本などを収納し、子供部屋を簡単に整理整頓。安全な空間を作れて、子供も片付け場所を覚えやすく、整理整頓の習慣づけに役立ちます。 | お子様がいるご家庭 |
デッドスペースの活用 | リビングのテレビの裏、廊下、階段下など、デッドスペースを収納に変え、収納力アップ。 | – |
インテリア | 部屋の雰囲気に合わせた色やデザインを選べ、インテリアの一部としても楽しめます。 | – |
設置時の注意点
壁面収納を設置する際には、いくつか注意すべき点があります。設置場所の壁の強度が十分かどうかを確認することが重要です。特に、書籍や食器など、重量のある物を収納する予定の場合は、壁の強度が不足していると、収納物が落下して思わぬ事故につながる可能性があります。安全性を確保するために、専門の業者に依頼して、設置場所の壁の強度を事前にしっかりと確認してもらいましょう。
また、設置場所付近にあるコンセントや照明のスイッチの位置にも注意を払う必要があります。壁面収納を設置した後に、コンセントやスイッチが隠れて使いづらくなってしまうケースがあります。壁面収納の設置前に、コンセントやスイッチの位置の変更が必要かどうかを検討し、必要に応じて電気工事の専門業者に相談しましょう。事前に対策することで、後々の不便さを防ぐことができます。
さらに、部屋全体の明るさや空気の流れにも配慮が必要です。壁面収納を設置することで、窓が覆われてしまい、部屋が暗くなったり、風通しが悪くなる場合があります。設置場所や壁面収納の大きさ、形状などを工夫することで、自然光を遮らず、空気の流れを確保することが大切です。例えば、天井までの高さがない収納を選ぶ、窓の前に設置しない、収納に隙間を設けるなど、様々な工夫ができます。
壁面収納を設置する際は、事前の計画と準備が重要です。設置前に、専門の業者とじっくりと相談し、設置場所の壁の強度、コンセントやスイッチの位置、部屋の明るさや空気の流れなど、様々な要素を考慮した上で、最適な設置方法を決めるようにしましょう。専門家のアドバイスを受けることで、安全で快適な住まいを実現できます。
注意点 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
壁の強度 | 特に重い物を収納する場合、壁の強度不足は落下事故に繋がる可能性があります。 | 専門業者に壁の強度確認を依頼する。 |
コンセントやスイッチの位置 | 壁面収納設置後、コンセントやスイッチが隠れて使いづらくなる可能性があります。 | 設置前にコンセント/スイッチの位置変更が必要か検討し、必要に応じて電気工事の専門業者に相談する。 |
部屋の明るさや空気の流れ | 壁面収納設置により、部屋が暗くなったり、風通しが悪くなる場合があります。 | 設置場所、大きさ、形状を工夫する(天井までの高さがない収納を選ぶ、窓の前に設置しない、収納に隙間を設けるなど)。 |