壁面家具で快適な空間を実現

壁面家具で快適な空間を実現

リフォームを知りたい

『壁面家具』って、普通の家具と何が違うんですか?地震に強いっていうのはなんとなくわかるんですけど…

リフォーム研究家

良い質問ですね。普通の家具は、床に置いて使うものが多いですよね。壁面家具は、壁に固定して、まるで壁の一部のように造られているんです。だから地震が起きても倒れにくいんですよ。

リフォームを知りたい

なるほど!壁にくっついているんですね。でも、壁にくっついている大きな家具って、部屋が狭く見えたりしませんか?

リフォーム研究家

確かに、そう思うかもしれませんね。でも、壁面家具は、収納を壁面に一体化させることで、かえって部屋を広く、すっきり見せる効果があるんですよ。また、間仕切りとして使うことで、大きな空間を上手に区切ったり、視線を遮ったりすることもできるんです。

壁面家具とは。

壁一面に備え付けられた棚や飾り棚といった家具のことを『壁面家具』といいます。地震の揺れで棚全体が倒れる心配がなく、部屋全体がすっきりして見えるなど、実用性だけでなく見た目も美しく人気があります。部屋を仕切るために作られたものも『壁面家具』と呼ばれることがあります。仕切り用の『壁面家具』は、物を収納できるだけでなく、広い空間を有効に活用したり、視線を遮ったりする役割も果たします。また、開放感や風通しを良くするために、あえて物を隠さない、見せる収納棚のような造りにすることもできます。収納の配置を工夫することで、生活感を抑えることも可能です。

壁面家具とは

壁面家具とは

壁面家具とは、壁面に沿って設置する収納棚や飾り棚、あるいは間仕切りを兼ね備えた家具のことを指します。天井から床まで、あるいは壁の一面全体を覆うように設計されることが多く、限られた空間を無駄なく使える点が大きな特徴です。

従来の置き型の家具とは異なり、壁面家具は壁にしっかりと固定されているため、地震の揺れなどによる転倒の危険性を抑えられ、安全性が高いことも魅力の一つです。小さなお子様や高齢者がいらっしゃるご家庭でも安心してご利用いただけます。

また、壁面家具は、部屋の雰囲気に合わせて素材や色、デザインを自由に調整できるため、住む人の個性を反映した、こだわりの空間づくりに役立ちます。例えば、木材の種類や色味を選ぶことで、温かみのある雰囲気にしたり、モダンな印象にしたりと、様々な表現が可能です。さらに、扉の有無や取っ手の形状など、細部までこだわってデザインできます。

近年では、収納力だけでなく、デザイン性も重視した壁面家具が増えており、部屋全体の雰囲気を大きく変えるインテリアの主役として注目を集めています。壁一面を本棚として利用したり、間仕切りとして空間を分けたり、飾り棚としてお気に入りの雑貨を飾ったりと、様々な用途で活用できます。

既製品もございますが、オーダーメイドで製作すれば、部屋の形や大きさ、収納したい物に合わせて最適な設計が可能となり、デッドスペースを無くし、より快適な住まいを実現できます。収納したい物のサイズや量に合わせて棚板の位置や奥行きを調整したり、コンセントや照明を組み込んだりと、自由自在に設計できますので、ぜひ専門家にご相談ください。

項目 説明
定義 壁面に沿って設置する収納棚や飾り棚、あるいは間仕切りを兼ね備えた家具
設置方法 天井から床まで、あるいは壁の一面全体を覆うように設計されることが多い
メリット
  • 限られた空間を無駄なく使える
  • 壁に固定されているため、地震の揺れなどによる転倒の危険性が少なく、安全性が高い
  • 部屋の雰囲気に合わせて素材や色、デザインを自由に調整できる
  • 収納力だけでなく、デザイン性も重視されている
  • 様々な用途で活用できる(本棚、間仕切り、飾り棚など)
  • オーダーメイドで製作すれば、部屋の形や大きさ、収納したい物に合わせて最適な設計が可能
種類 既製品、オーダーメイド

収納の工夫

収納の工夫

壁一面に作り付けの棚を設けることで、単に物をしまう場所としてだけでなく、部屋全体を心地よく使える空間にすることができます。奥行きを調整できる棚は、しまう物の大きさに合わせて無駄なく空間を使えるので、大きな荷物も小さな荷物もきちんと整理できます。

例えば、季節の飾り物など普段使わない大きな物は奥行きのある場所に、よく使う日用品は取り出しやすい手前の浅い場所にしまうことができます。棚には引き出しや扉、可動式の棚板などを組み合わせることで、収納物を種類ごとに整理しやすくなり、必要な物もすぐに見つけることができます。

さらに、棚の中に照明を付け加えることで、収納スペース全体が明るくなり、探し物をするのも楽になります。また、柔らかな照明は部屋全体の雰囲気を温かく演出する効果もあります。棚に照明を取り付ける際は、棚板に小さなライトを埋め込んだり、棚の上部に間接照明を設置したりすることで、空間に奥行きと広がりを出すことができます。

壁一面の作り付け家具は、しまう物に合わせて自由に設計できるので、部屋の形に合わせて無駄な空間をなくし、限られたスペースを最大限に活用できます。例えば、梁や柱の出っ張り部分に合わせて棚を造作することで、デッドスペースになりがちな場所も有効に使うことができます。また、部屋の壁の色に合わせて棚の色を選ぶことで、部屋全体の統一感を出すことも可能です。

このように、壁一面の作り付け家具は、収納力だけでなく、デザイン性や機能性も兼ね備えており、快適な住まいを作る上で重要な役割を果たします。家族構成や生活スタイルに合わせて、最適な収納プランを検討することで、より暮らしやすい空間を実現できるでしょう。

メリット 具体的な工夫 効果
収納力向上 奥行き調整可能な棚 物の大きさに合わせた無駄のない収納
引き出し、扉、可動棚板の組み合わせ 種類ごとの整理、必要な物の発見容易化
部屋の形に合わせた設計、梁や柱への対応 デッドスペースの有効活用、限られたスペースの最大限活用
使い勝手の向上 棚内照明の設置 収納スペースの明るさ確保、探し物の容易化
よく使う物を手前、使わない物を奥に収納 必要な物へのアクセス向上
空間演出 棚内照明(柔らかな照明) 温かい雰囲気の演出
部屋の壁の色に合わせた棚の色 部屋全体の統一感

間仕切りの機能

間仕切りの機能

壁一面を活用した家具は、物をしまう場所としての役割だけでなく、空間を分ける間仕切りとしても使うことができます。例えば、一つの部屋しかないマンションや広い居間を分けて、寝室や書斎といった独立した空間を作りたい時に、壁一面の家具を活用できます。

壁一面の家具を間仕切りとして使うことの利点はいくつかあります。まず、壁を作るよりも圧迫感が少なく、空間を広く見せることができます。特に、限られた広さの中で暮らす場合、この点は大きなメリットと言えるでしょう。また、収納スペースも同時に確保できるため、空間を効率的に使うことができます。部屋が狭くて収納場所に困っている人にとって、壁一面の家具はまさに一石二鳥の解決策となるでしょう。

壁一面の家具のデザインを工夫することで、さらに空間を魅力的に演出できます。例えば、家具の一部に棚板を取り付けて、飾り棚として使うことができます。お気に入りの本や雑貨を飾ることで、空間に彩りを添えることができます。また、一部を背板のないオープンな棚にすることで、視線を遮りながらも、空間の開放感を保つことができます。完全に仕切ってしまうのではなく、適度な抜け感を作ることで、圧迫感を軽減し、風通しの良い空間にすることが可能です。

このように、間仕切りの機能と収納機能を兼ね備えた壁一面の家具は、空間をより便利に、そして美しく活用するための優れた方法です。自分の生活スタイルや好みに合わせて、素材やデザインを選ぶことで、より快適な空間を実現できるでしょう。

メリット ポイント 具体的な例
圧迫感の軽減 壁を作るよりも圧迫感が少なく、空間を広く見せる 限られた広さの中で、寝室や書斎を作りたい時
収納スペースの確保 収納スペースも同時に確保できるため、空間を効率的に使うことができる 部屋が狭くて収納場所に困っている
空間演出 家具のデザインを工夫することで、空間を魅力的に演出できる 飾り棚を設置、一部をオープンな棚にする
開放感の維持 視線を遮りながらも、空間の開放感を保つことができる 適度な抜け感を作る

空間の演出効果

空間の演出効果

壁面の家具は、部屋全体の雰囲気作りに大きな影響を与える大切な要素です。素材、色合い、デザインをじっくりと選ぶことで、部屋の印象は大きく変わります。例えば、木の温もりを感じさせる家具を取り入れると、自然で落ち着いた雰囲気を醸し出すことができます。一方、現代的なデザインの家具は、洗練された都会的な空間を演出します。

壁一面に家具を設えることで、収納力を高めるだけでなく、視覚的な広がりも演出できます。天井までの高さのある家具は、空間を縦に強調し、部屋を広く見せる効果があります。また、奥行きが浅い家具を選ぶことで、圧迫感を軽減し、限られた空間でも有効活用できます。

照明と組み合わせることで、壁面の家具はさらに魅力的になります。家具に内蔵された照明や、家具の近くに設置した間接照明は、空間全体を明るく照らし、温かみのある雰囲気を演出します。また、照明の色や明るさを調整することで、様々なムードを演出することも可能です。

壁面の家具は、収納としての機能だけでなく、部屋の雰囲気作りにも重要な役割を果たします。素材やデザイン、照明との組み合わせを工夫することで、自分らしい個性あふれる空間を演出しましょう。例えば、お気に入りの小物や写真を飾るスペースを設けることで、より愛着のある空間になります。また、季節に合わせた飾り付けをすることで、常に新鮮な雰囲気を楽しむことができます。

壁面家具の効果 具体的な方法 メリット
部屋の雰囲気作り 木の温もりを感じさせる家具、現代的なデザインの家具 自然で落ち着いた雰囲気、洗練された都会的な空間
収納力向上と視覚的な広がり 壁一面家具、天井までの高さのある家具 収納力UP、空間を広く見せる
圧迫感軽減と空間の有効活用 奥行きが浅い家具 圧迫感軽減、限られた空間でも有効活用
家具の魅力向上 家具に内蔵された照明、間接照明 空間全体を明るく、温かみのある雰囲気
ムードの演出 照明の色や明るさを調整 様々なムードを演出
個性あふれる空間 お気に入りの小物や写真を飾る 愛着のある空間
季節感の演出 季節に合わせた飾り付け 常に新鮮な雰囲気

設置の注意点

設置の注意点

壁面に家具を取り付ける際には、いくつか注意すべき点があります。まず、家具を取り付ける壁の強度についてです。特に、大きな食器棚や本棚といった重量のある家具を取り付ける場合は、壁がその重さに耐えられるだけの強度を持っているかどうかをしっかりと確認する必要があります。取り付けたい壁が、家具の重さに耐えられないと、家具が落下して思わぬけがにつながる恐れがあります。

次に、家具を設置する場所の寸法を正確に測り部屋の広さに対して適切な大きさの家具を選びどこにどのように配置するかを事前にしっかりと計画しておくことも大切です。家具のサイズが設置場所に対して大きすぎると、部屋が狭く感じられるだけでなく、動線を妨げる原因にもなります。逆に小さすぎると、収納力が不足したり、部屋全体のバランスが悪くなったりする可能性があります。設置場所の寸法を測る際には、窓やドア、コンセント、照明器具の位置にも注意し、それらを家具の配置計画に反映させることが重要です。

また、電気の配線やコンセントの位置も事前に確認し、家具の設置後に配線やコンセントが隠れてしまったり、家具の裏に埋もれて使いづらくなったりしないよう注意する必要があります。場合によっては、事前に電気工事が必要になるケースもあります。

これらの作業が難しいと感じたり、大きな家具を取り付ける場合は、無理をせず専門の業者に依頼することを検討しましょう。専門の業者は、壁の強度や設置場所の状況を適切に判断し、安全かつ確実に家具を設置してくれます。適切な設置を行うことで、安全で快適な生活空間を作ることができるでしょう。

項目 注意点
壁の強度 特に大きな家具を取り付ける場合は、壁が重さに耐えられるか確認する必要がある。
家具のサイズ・配置 設置場所の寸法を正確に測り、部屋の広さに適切な大きさの家具を選び、どこにどのように配置するかを事前に計画する。窓やドア、コンセント、照明器具の位置にも注意する。
電気配線・コンセント 配線やコンセントの位置を事前に確認し、家具の設置後に隠れてしまったり、使いづらくなったりしないよう注意する。場合によっては、事前に電気工事が必要になる。
専門業者への依頼 作業が難しいと感じたり、大きな家具を取り付ける場合は、無理をせず専門業者に依頼する。

様々な利用方法

様々な利用方法

壁面家具はその名の通り、壁一面を使って収納や展示ができる家具で、様々な部屋で多目的に活用できます。

リビングでは、テレビや音響機器、DVDなどを収納する場所に最適です。大型のものから小さなものまで、まとめて収納することで、見た目もすっきりし、掃除もしやすくなります。また、本棚と組み合わせれば、お気に入りの本や雑誌をディスプレイすることもでき、リビング全体を趣味の空間に演出できます。

寝室では、衣類や寝具を収納するクローゼットとして使うのが一般的です。壁一面にクローゼットを設けることで、収納力が格段に向上します。季節外の衣類や布団などもまとめて収納できるため、部屋を広く使えます。また、扉付きのものを選べば、中身が見えず、部屋全体をすっきりと見せる効果もあります。

キッチンでは、食器や調理器具、食材などを収納する食器棚として利用できます。限られたスペースでも、壁面を有効活用することで収納量を増やし、作業効率も向上させます。また、お気に入りの食器をディスプレイ収納することもでき、キッチンをよりおしゃれな空間に演出できます。

書斎や子供部屋では、壁一面に本棚を設置することで、大量の本や資料を収納できます。また、机と一体型の壁面家具を選べば、学習スペースとしても活用でき、空間を効率的に使えます。子供部屋では、おもちゃや絵本などを収納するスペースとしても活用できます。

このように、壁面家具は、様々な部屋で多様な使い方ができます。それぞれの部屋の用途や好みに合わせて、最適な壁面家具を選ぶことで、快適で機能的な空間を実現できます。

部屋 用途 メリット
リビング テレビ、音響機器、DVD、本、雑誌の収納 収納力向上、見た目すっきり、掃除しやすい、趣味空間の演出
寝室 衣類、寝具の収納 収納力向上、部屋を広く使える、見た目すっきり
キッチン 食器、調理器具、食材の収納 収納力向上、作業効率向上、おしゃれな空間演出
書斎・子供部屋 本、資料、おもちゃ、絵本の収納 収納力向上、学習スペース、空間の効率利用