暮らしを彩るビルトイン機器

暮らしを彩るビルトイン機器

リフォームを知りたい

先生、「ビルトイン機器」ってよく聞くんですけど、どんなもののことですか?

リフォーム研究家

そうですね。「ビルトイン機器」とは、建物や家具に組み込まれている機器のことです。システムキッチンにあるガスコンロやIHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機などが代表的な例ですね。

リフォームを知りたい

なるほど。じゃあ、冷蔵庫みたいに、あとから買ってきて置く家電とは違うんですね?

リフォーム研究家

その通りです。冷蔵庫のように単独で設置する家電とは違い、ビルトイン機器は、システムキッチンや家具などと一緒に最初から設置されることが多いです。そのため、設置場所の寸法に合わせて作られていることが多いですね。

ビルトイン機器とは。

「家の改修」と「家を作る」ことに関する言葉である『作り付けの機器』(建物や家具、設備などに直接取り付ける機器のこと。システムキッチンの作り付けの機器には、ガス焜炉、IH調理器、オーブンなどの加熱調理機器、食器洗い乾燥機などがある。)について

機器を組み込む利点

機器を組み込む利点

備え付けの機器には、暮らしをより良くする様々な利点があります。まず第一に、空間を有効に使えるという点です。例えば、調理場を考えてみましょう。備え付けの調理台や加熱調理器は、調理場に調和しながら、作業場を広く確保できます。壁に埋め込まれた棚も、部屋の雰囲気を壊すことなく、多くの物を収納できます。限られた面積を最大限に活かせることが、備え付け機器の大きな魅力です。

次に、見た目の良さも大きな利点です。備え付け機器は、家全体のデザインに合わせて作られることが多く、統一感のある美しい空間を作り出します。例えば、壁の色と合わせた棚や、調理場の雰囲気に合った加熱調理器を設置することで、洗練された印象になります。目に見える配線やコード類も少なく、すっきりとした印象を与えます。

さらに、近年では、利便性の高さも注目されています。特に、新しい技術を取り入れた機器との組み合わせは、暮らしをより豊かにしてくれます。例えば、携帯端末から操作できる備え付けの加熱調理器を使えば、外出先から調理開始時刻を設定できます。また、声で明かりを操作できる照明器具は、両手が塞がっている時でも簡単に操作できます。このように、備え付け機器は、快適な暮らしを実現するための重要な役割を担っています。

最後に、掃除のしやすさもメリットです。独立型の機器と違い、備え付け機器は隙間が少ないため、埃が溜まりにくく掃除が簡単です。例えば、加熱調理器と調理台の隙間がないため、汚れが溜まる心配がありません。毎日使う場所だからこそ、掃除のしやすさは重要なポイントです。このように、様々な利点を持つ備え付け機器は、快適で美しい暮らしを叶えるための優れた選択肢と言えるでしょう。

メリット 説明
空間の有効活用 備え付け機器は、空間に調和しながら、作業場や収納スペースを確保できる。 調理場の備え付け調理台や加熱調理器、壁に埋め込まれた棚
見た目の良さ 家全体のデザインに合わせた備え付け機器は、統一感のある美しい空間を作り出す。 壁の色と合わせた棚、調理場の雰囲気に合った加熱調理器
利便性の高さ 新しい技術を取り入れた機器との組み合わせで、暮らしをより豊かにする。 携帯端末から操作できる加熱調理器、声で操作できる照明器具
掃除のしやすさ 隙間が少ないため、埃が溜まりにくく掃除が簡単。 加熱調理器と調理台の隙間がない

台所の機器

台所の機器

台所の機器選びは、使い勝手や見た目の良さだけでなく、家事のしやすさにも大きく関わります。特に、組み込み式の機器は、台所を広く使えるだけでなく、すっきりとした印象を与えます。

加熱調理機器を見てみましょう。組み込み式のガス調理台やIH調理器は、複数の熱源を備え、一度にたくさんの料理を作ることができます。これにより、調理時間を大幅に短縮できます。また、組み込み式のオーブンは、庫内の広さを活かして大きな料理も作ることができ、温度調節も細かく設定できるので、料理の腕も上がること間違いなしです。

食器を洗って乾かす機器も組み込み式にすると、台所の場所を有効活用できます。食器洗いや乾燥の手間を省くことができ、家事の負担を減らすことができます。

組み込み式の機器は、限られた場所を最大限に使いながら、使いやすく美しい台所を作る上で欠かせないものと言えるでしょう。最近は、冷蔵庫や電子レンジなども組み込み式が人気を集めています。これらの機器を組み込むことで、台所全体が統一感のある、まるでお店のような雰囲気になります。

さらに、清掃性も向上します。機器と壁の間に隙間がないため、油汚れやほこりが溜まりにくく、拭き掃除も簡単です。毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちやすい環境は大切です。組み込み式の機器は、見た目だけでなく、使い勝手や清掃性まで考慮した、現代の暮らしに最適な選択と言えるでしょう。

機器のタイプ メリット
組み込み式機器全般
  • 台所を広々使える
  • すっきりとした印象
  • 使いやすく美しい台所
  • 清掃性向上
組み込み式加熱調理機器
(ガス調理台、IH調理器、オーブン)
  • 一度にたくさんの料理が作れる
  • 調理時間を短縮
  • 大きな料理も作れる
  • 温度調節が細かく設定可能
組み込み式食器洗い乾燥機
  • 食器洗いや乾燥の手間を省く
  • 家事の負担を減らす
組み込み式冷蔵庫、電子レンジ
  • 台所全体が統一感のある雰囲気

浴室の機器

浴室の機器

お風呂場は、一日の疲れを癒やす大切な場所です。快適な空間にするためには、備え付けの機器選びが重要になります。どのような機器を取り入れるかによって、使い勝手だけでなく、雰囲気も大きく変わります。

まず、シャワーの取付け口や蛇口などの備え付け型の水回り機器は、お風呂場全体の見た目を整え、高級感を出す効果があります。すっきりとしたデザインを選ぶことで、広々とした印象を与えることもできます。

次に、備え付けの浴室乾燥機は、雨の日でも洗濯物を乾かせるだけでなく、湿気を抑えてカビの発生を防ぐ効果も期待できます。清潔で快適なお風呂場を保つためには、ぜひ取り入れたい機器の一つです。

さらに、お風呂で音楽を聴いたり、好みの照明を設けることで、リラックス効果を高めることができます。備え付けの音楽機器や照明は、配線がすっきりして見た目も美しく、安全面でも安心です。

最近は、備え付け型のテレビも人気です。ゆったりと湯船に浸かりながら、好きな番組を楽しむことができます。お風呂場が、くつろぎの時間を過ごす特別な空間になるでしょう。

このように、備え付け機器を上手に活用することで、お風呂場は単なる入浴する場所から、心身ともにリラックスできる癒やしの空間へと変わります。設置場所や機器の種類など、ご自身の好みに合わせて、快適なお風呂場を作り上げてください。

機器 メリット
備え付け型の水回り機器 (シャワー、蛇口など) お風呂場全体の見た目を整え、高級感を出す。すっきりとしたデザインで広々とした印象に。
浴室乾燥機 雨の日でも洗濯物を乾かせる。湿気を抑えてカビの発生を防ぐ。清潔で快適なお風呂場を保つ。
備え付けの音楽機器/照明 リラックス効果を高める。配線がすっきりして見た目も美しく、安全。
備え付け型テレビ ゆったりと湯船に浸かりながら、好きな番組を楽しめる。くつろぎの時間を過ごす特別な空間に。

居間の機器

居間の機器

居間は家族が集い、くつろぎを共有する大切な場所です。だからこそ、快適で機能的な空間に仕立てることが重要となります。その際に、機器を壁や天井などに組み込む「造り付け」の手法は、空間を有効活用し、すっきりと見せる効果があります。

例えば、テレビや音響機器を壁の中に埋め込むことで、配線が見えず、見た目もすっきりとした印象になります。さらに、壁に造り付けた棚に機器を収納すれば、配線を隠すだけでなく、埃の付着も防ぎ、掃除の手間も省けます。居間の中央にテレビ台を置かない分、床の掃除もしやすくなり、空間を広く使うことができます。

照明も居間の雰囲気を大きく左右する要素です。天井に間接照明を埋め込むことで、柔らかな光が部屋全体を包み込み、落ち着いた雰囲気を演出できます。天井から吊り下げる照明器具と違い、圧迫感もなく、空間を広く感じさせる効果もあります。読書灯として壁に小さな照明を埋め込むのも良いでしょう。

収納は、居間を快適に保つ上で欠かせない要素です。壁一面に造り付けの棚を設置すれば、本や雑貨、家族の写真などを飾りながら収納できます。扉付きの棚を選べば、生活感を抑え、すっきりと見せることも可能です。また、床に物を置かないことで、掃除もしやすくなります。

近年では、天井に映写機を埋め込む事例も増えてきました。大きな画面で映画やスポーツ観戦を楽しめるだけでなく、使わない時は機器が目立たないため、空間を広く使うことができます。このように造り付けの機器は、居間の快適性と機能性を高めるだけでなく、デザイン性も向上させ、居心地の良い空間を演出する有効な手段と言えるでしょう。

家族構成や生活様式に合わせて、機器の種類や配置を工夫することで、より快適で、家族みんながくつろげる居間を作ることができます。

項目 メリット 具体例
テレビ/音響機器 配線が見えずすっきり、埃を防ぎ掃除が楽、空間を広く使える 壁に埋め込み、棚に収納
照明 柔らかい光で落ち着いた雰囲気、圧迫感なく空間を広く見せる 天井に間接照明、壁に読書灯
収納 収納とディスプレイを両立、生活感を抑えすっきり、掃除が楽 壁一面の造り付け棚、扉付き収納
映写機 大画面で映像を楽しめる、使わない時は目立たない 天井に埋め込み

清掃の手間

清掃の手間

家の中をきれいに保つことは、気持ちよく暮らす上でとても大切です。しかし、掃除は手間がかかるもので、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、あらかじめ家具などを壁などに組み込んで設置する「造り付け」の機器です。これらをうまく取り入れることで、日々の掃除の手間をぐっと減らし、清潔な住まいを保ちやすくなります。

例えば、コンロを造り付けにした場合を考えてみましょう。一般的なコンロは、天板と周りの台に段差があるため、その隙間に汚れが溜まりがちです。しかし、造り付けコンロであれば、天板と台が一体化しているので、段差がなく、汚れをサッと拭き取ることができます。油汚れなどが隙間に入り込む心配もなく、日々のお手入れが格段に楽になります。

オーブンも同様に、造り付けにすることで掃除がしやすくなります。庫内の形状が平らなものが多いので、隅々まで手が届きやすく、汚れを簡単に落とすことができます。また、造り付けの収納棚も、壁にぴったりと設置されているため、棚の上や周りに埃が溜まりにくく、掃除の手間が省けます

このように、造り付け機器は、掃除のしやすさを考慮して設計されているものが多く、日々の清掃の手間を軽減し、清潔な住環境を保つのに役立ちます。ただし、機器の種類によっては、定期的な専門業者による点検や部品交換が必要な場合もあります。快適に長く使い続けるためにも、説明書をよく読んで、適切なお手入れや点検を欠かさないようにしましょう。

設備 メリット 注意点
造り付けコンロ 天板と台が一体化しているので、段差がなく、汚れをサッと拭き取ることができる。油汚れなどが隙間に入り込む心配もなく、日々のお手入れが格段に楽になる。
造り付けオーブン 庫内の形状が平らなものが多いので、隅々まで手が届きやすく、汚れを簡単に落とすことができる。
造り付け収納棚 壁にぴったりと設置されているため、棚の上や周りに埃が溜まりにくく、掃除の手間が省ける。
造り付け機器全般 機器の種類によっては、定期的な専門業者による点検や部品交換が必要な場合もある。

費用と計画

費用と計画

家造りや模様替えをする際、備え付けの機器を入れるとなると、お金と段取りについてしっかり考えることが大切です。備え付けの機器は、普通の家電よりも値段が高いことが多いです。そのため、使えるお金の範囲内で機器を選ぶ必要があります。また、設置には工事が必要な場合もあり、その費用も考える必要があります。工事をする人の手間賃、設置場所、配線なども前もって確認しておくことが大切です。

新しく家を建てる時や模様替えをする時は、設計の段階から備え付け機器のことを考えておくと、設置がスムーズに進みます。専門の業者に相談しながら、自分に合った一番良い計画を立てるようにしましょう。

例えば、システムキッチンやシステムバス、ビルトイン食洗機などは高価ですが、設置すると家事の負担を減らし、生活の質を向上させることができます。一方、エアコンや冷蔵庫などの家電は、据え置き型の方が費用を抑えられる場合もあります。それぞれの機器のメリット・デメリットを比較し、自分の生活スタイルや好みに合わせて選ぶことが重要です。

将来かかる修理費用なども考えて、全体で見て費用と効果のバランスが良いかよく検討することも大切です。初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用も考慮することで、長い目で見てお得な選択ができます。そのためにも、購入前にカタログやインターネットで情報収集を行い、複数の業者から見積もりを取るなどして、慎重に検討することをお勧めします。

項目 詳細
費用
  • 備え付け機器は高価な場合が多い。
  • 設置工事費用も考慮する。
  • 初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用も考慮する。
段取り
  • 工事の手間賃、設置場所、配線を事前に確認する。
  • 設計段階から備え付け機器を検討する。
  • 専門業者に相談する。
  • 購入前に情報収集を行い、複数の業者から見積もりを取る。
機器選択
  • 生活スタイルや好みに合わせて選ぶ。
  • メリット・デメリットを比較検討する。
  • 費用対効果のバランスを考える。
  • 将来の修理費用も考慮する。
その他
  • システムキッチン、システムバス、ビルトイン食洗機などは家事負担軽減と生活の質向上に繋がる。
  • エアコンや冷蔵庫は据え置き型の方が費用を抑えられる場合もある。