快適な入浴のためのバス水栓選び
リフォームを知りたい
先生、「バス水栓」ってよく聞くんですけど、どんなものかよく分かっていません。教えてもらえますか?
リフォーム研究家
はい。「バス水栓」はお風呂のお湯を出す蛇口のことだよ。壁についているものと、浴槽のわきの台についているものがあるね。
リフォームを知りたい
なるほど、蛇口のことですね。壁と浴槽のわきの台につけるものがあるんですね。他に種類はあるんですか?
リフォーム研究家
そうだね。例えば、温度調節や水量調節ができるもの、シャワー機能がついたものなど、色々な種類があるんだよ。リフォームや家造りの際に、どんな機能が欲しいか考えて選ぶと良いね。
バス水栓とは。
お風呂にお湯をためるための蛇口について。この蛇口は、浴槽の横の壁につけるものと、浴槽の横の台につけるものがあります。
お風呂の蛇口の種類
お風呂の蛇口は、バス水栓とも呼ばれ、大きく分けて壁付け型と台付け型の二種類があります。壁付け型は、壁の中に水道管を埋め込むため、見た目がすっきりとしています。浴室を広く見せたい場合や、掃除の手間を省きたい場合に適しています。壁付け型には、吐水口が短いものと長いものがあり、短い吐水口はシンプルな見た目で、長い吐水口は浴槽の掃除に便利です。また、壁付け型は、施工に手間がかかるため、台付け型に比べて費用が高くなる傾向があります。
一方、台付け型は、浴槽の縁に水栓を取り付けるため、施工が比較的簡単で費用を抑えることができます。台付け型は、壁付け型に比べてデザインの種類が豊富で、浴室の雰囲気に合わせて選ぶことができます。浴槽の縁に水栓を取り付けるため、吐水口の位置が低く、小さな子供やお年寄りのいる家庭でも使いやすいという利点があります。
最近では、手を使わずに操作できる非接触水栓や、温度を一定に保つことができる温度調節機能付き水栓など、様々な機能が搭載されたバス水栓が登場しています。また、節水機能付きの水栓を選ぶことで、水道料金を節約することもできます。どのような蛇口を選ぶかは、浴室の構造や利用者の状況、予算などを考慮して決めることが大切です。新しい製品も積極的に調べて、ご自身の家庭に最適なバス水栓を選び、快適な入浴時間を実現しましょう。
種類 | メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|---|
壁付け型 |
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|
吐水口の長さに種類あり |
台付け型 |
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その他
- 非接触水栓
- 温度調節機能付き水栓
- 節水機能付き水栓
浴室の構造、利用者の状況、予算を考慮して選ぶ
設置場所による選び方
お風呂場の蛇口を選ぶ際、設置場所は重要なポイントです。新築やお風呂場全体を改修する場合は、壁に取り付けるタイプと床板に取り付けるタイプのどちらを選んでも構いません。しかし、今あるお風呂場を改修する場合は、既に設置されている水道管の位置によって選べる種類が限られることがあります。
壁に取り付けるタイプから床板に取り付けるタイプに変更する場合、水道管の工事が必要になることがあり、その場合、費用も高くなることがあります。反対に、床板に取り付けるタイプから壁に取り付けるタイプに変更する場合は、大掛かりな工事が避けられないため、さらに費用がかさむ傾向にあります。
例えば、壁の中に水道管が埋め込まれている場合、床板に取り付けるタイプに変更するには、床下や壁を壊して水道管を床まで引っ張ってくる必要があります。この作業は手間と時間がかかるため、費用が高額になるのです。逆に、床板に取り付けるタイプから壁に取り付けるタイプへの変更も、壁の中に水道管を通すための工事が必要となるため、同じように費用がかかります。
改修する場合は、現在の水道管の位置をよく確認し、最適なタイプを選ぶことが大切です。専門の業者に相談すれば、それぞれの状況に合った適切な助言をもらえます。蛇口の種類によっては、水量や温度調節の機能が異なるものもあります。快適な入浴のためにも、設置場所だけでなく機能面も考慮して、じっくり選びましょう。また、清掃のしやすさも重要なポイントです。複雑な形状のものよりも、シンプルな形状のものを選ぶことで、日頃のお手入れが楽になります。
設置場所 | 新築・全面改修 | 既存改修 | 注意点 |
---|---|---|---|
壁付タイプ | 設置可能 | 既存配管が壁の場合可能 床の場合、大掛かりな工事必要 |
|
床付タイプ | 設置可能 | 既存配管が床の場合可能 壁の場合、配管工事必要 |
その他注意点
- 既存改修の場合は、現在の水道管の位置を確認し最適なタイプを選ぶ
- 水量や温度調節の機能も考慮する
- 清掃のしやすさも考慮する(シンプルな形状が良い)
- 専門業者に相談するのがおすすめ
水栓の素材
お風呂場などで使う蛇口、つまり水栓を選ぶ際には、材質がとても大切です。見た目だけでなく、どれくらい長持ちするのか、使い勝手はどうなのかといった点にも関わってきます。
水栓の多くは、真鍮という金属に表面加工を施したものが主流です。真鍮そのままだと変色しやすいので、メッキで覆うことで、美しさを保ち、長持ちさせる工夫がされています。
このメッキの種類も様々で、それぞれに特徴があります。ピカピカと光る鏡のような輝きのクロムメッキは、丈夫で長持ちするため、多くの家庭で使われています。クロムメッキよりもさらに錆びにくく、高級感のあるニッケルクロムメッキも人気です。
金色に輝くゴールドメッキや、落ち着いた雰囲気のブロンズメッキなど、様々な色のメッキがあります。これらの色を選ぶことで、お風呂場全体の雰囲気をガラリと変えることができます。例えば、落ち着いた色合いのタイルにはゴールドメッキを合わせると、高級ホテルのような雰囲気になりますし、白いタイルにはクロムメッキを合わせると、清潔感のある明るい印象になります。
最近では、汚れが付きにくい、水垢が溜まりにくいといった、お手入れのしやすい水栓も増えてきました。毎日のお掃除を少しでも楽にしたいという方は、こういった機能に注目して選ぶと良いでしょう。
水栓を選ぶ際には、見た目だけでなく、材質や表面加工、そしてお手入れのしやすさなど、様々な点を考慮することが大切です。お風呂場の雰囲気、毎日の使い勝手、そしてご自身の好みに合わせて、ぴったりの水栓を選びましょう。
材質 | 特徴 | メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|---|---|
真鍮(しんちゅう)+メッキ | 水栓の主流 | – | 変色しやすい | メッキで表面加工 |
クロムメッキ | ピカピカ、鏡のような輝き | 丈夫、長持ち | – | 多くの家庭で使用 |
ニッケルクロムメッキ | 高級感 | 錆びにくい | – | 人気 |
ゴールドメッキ | 金色に輝く | 高級ホテルのような雰囲気 | – | 落ち着いた色合いのタイルに合う |
ブロンズメッキ | 落ち着いた雰囲気 | – | – | – |
その他 | 汚れが付きにくい、水垢が溜まりにくい | お手入れしやすい | – | – |
機能性で選ぶ
お風呂場は一日の疲れを癒す大切な場所です。快適な入浴時間を実現するためには、ただ浴槽や床材を選ぶだけでなく、バス水栓の機能性にも目を向けることが重要です。
温度調節機能付きの水栓は、お好みの湯加減で簡単にお湯を出し入れできます。熱いお湯に急に触れてしまう、ぬるくてなかなか温まれないといったことがなくなり、快適な時間を過ごせるでしょう。また、家族で入浴する場合も、それぞれが好きな湯加減に設定できるので便利です。
水道代の節約を意識している方には、節水機能付きの水栓がおすすめです。従来の水栓と比べて水の使用量を抑えることができるので、家計にも優しい選択と言えるでしょう。
シャワーヘッドにも様々な種類があります。水流の強さや肌当たりは製品によって大きく異なるため、実際に手に取って試してみることをお勧めします。勢いのある水流でマッサージ効果を得たい、柔らかな水流で肌への負担を減らしたいなど、ご自身の好みに合わせて選びましょう。節水効果の高いシャワーヘッドも数多く販売されているので、環境への配慮と快適さを両立したい方は検討してみると良いでしょう。
近年はタッチレス水栓や自動止水機能付きの水栓など、便利な機能を搭載した製品も増えてきました。手をかざすだけで水を出したり止めたりできるタッチレス水栓は、衛生的で、小さなお子さんやお年寄りにも使いやすいでしょう。自動止水機能は、うっかり水を出しっぱなしにしてしまう心配がなく、水道代の節約と安全性の向上に繋がります。
このように、バス水栓には様々な機能があります。設置場所や生活スタイル、家族構成などを考慮しながら、ご自身のニーズに合った製品を選び、快適で安心できるお風呂場を実現しましょう。
バス水栓の機能 | メリット | その他 |
---|---|---|
温度調節機能 | お好みの湯加減に設定できる、家族それぞれが好きな温度で入浴できる | |
節水機能 | 水道代の節約 | |
シャワーヘッド | 水流の強さや肌当たりを選べる、マッサージ効果、節水効果 | 手に取って試すのがおすすめ |
タッチレス水栓 | 衛生的、子供やお年寄りにも使いやすい | |
自動止水機能 | 水道代の節約、安全性の向上 | うっかり出しっぱなしを防ぐ |
デザインで選ぶ
お風呂の蛇口を選ぶ際、デザインはとても重要です。なぜなら、蛇口のデザインひとつで浴室全体の雰囲気が大きく変わるからです。
一口に蛇口のデザインと言っても、実に様々な種類があります。すっきりとしたシンプルなもの、古風で趣のあるもの、近代的で洗練されたものなど、多種多様です。お風呂場全体のインテリアとの調和を考えて、統一感のあるデザインを選ぶと、より洗練された空間を演出できます。例えば、白い壁や床に木の素材を使った温かみのある浴室には、同じく温かみのある木目調の蛇口や、曲線を基調とした柔らかな印象の蛇口がよく合います。逆に、黒や灰色を基調としたモダンな浴室には、直線的で金属の質感が際立つスタイリッシュな蛇口が調和するでしょう。
蛇口の形も様々です。丸みを帯びて可愛らしい印象のもの、角張っていてシャープな印象のものなど、形によっても浴室の雰囲気が変わります。また、素材の色や質感も重要な要素です。光沢のある金属、落ち着いた色合いの陶器など、素材によって見た目だけでなく、手触りや使い勝手も変わってきます。周りのインテリアとのバランスを見ながら、浴室全体をコーディネートしていくことが大切です。最近は、一風変わった個性的なデザインの蛇口も増えてきています。実物を見て触って、質感や使い勝手などを確かめるのが一番です。近くのショールームなどに足を運んで、様々な蛇口を比較してみることをお勧めします。きっと、お気に入りの一品が見つかるはずです。新しい蛇口で、快適なバスタイムをお楽しみください。
要素 | 詳細 | 浴室との調和 |
---|---|---|
デザイン | シンプル、古風、近代的、多種多様 | インテリアとの統一感を考慮 |
形 | 丸みを帯びたもの、角張ったもの | 浴室の雰囲気を変える |
素材の色・質感 | 光沢のある金属、落ち着いた色合いの陶器 | 見た目、手触り、使い勝手に影響 |